【ローランギャロス】錦織―ペール

ローランギャロスの男子シングルス4回戦は、錦織の1セットアップでサスペンデッド。第4セットからの再開となった。錦織はこのセットで終わりたいだろうが、ペールは当然あと2セットやるつもりで乗り込んでくる。だから、このセットで決めないと錦織は苦しいだろうと思っていた。

このカードは、昨年の楽天オープンで生観戦した対戦。ペールは相変わらずドロップショットを巧みに交えながら、手を変え品を変え錦織を崩そうとしてくる。タイブレークにもつれこむと、お互いがミニブレークを重ねる展開。錦織はファーストサーブがよくなく、セカンドサーブを狙われてリターンウィナーを決められていたために、狙いすぎてダブルフォルトという場面もあった。結局ミスの差でペールがこのセットを取ってファイナルセットへ。

ここでもペールが先にブレークするが、錦織も悪いなりに追いつく。雨が途中から強くなったので、クレーコートのバウンドやスライドも刻々と変化しただろう。序盤は調子に乗れていたペールだったが、雨の影響もあって体が動かなくなり、ミスの数が再び錦織を上回るようになってしまった。サスペンデッド、途中からの雨、ブレークダウンという状況から、最後は自分を取り戻して逆転勝ちした錦織を称えよう。次は赤土の王者ナダルだけに、開き直るしかないだろう。