FWに國分、DFに黄誠秀を起用したのは、連戦による選手の疲労を考慮したのだろうか。「レギュラー」のチームより明らかにチーム力が落ちている布陣だったが、結果的にはどうにか勝ち切った。欠場した後藤や星の動向も気になるし、相変わらず選手層の薄さを感じさせるDFには不安もある。それでも、13節を終わって首位なのだから、よくやっているということだろう。
先制して追いつかれたあたりでは前節の逆転負けが頭に浮かんだが、ラッキーな形で勝ち越すと、無理せず守り切る戦術を取った。危ないシーンは何度もあったが、新潟の焦りにも助けられた。矢野、田中達也、小川、安田、富沢と歴戦のベテランを擁してはいたが、逆に「旬の勢い」のある渡邊新太や戸嶋の方が怖かった印象だ。
新潟 1-2 大分(得点:渡邊新/松本、OG)
<GK>
高木 :6 ビルドアップも安定
<DF>
<MF>
松本 :6.5 前半は高い位置保ち1ゴール
川西 :7 中盤でボールを失わずアクセントに那須川 :6 精度高いクロス
<FW>
國分 :5.5 フィジカルコンタクトに弱い
林 :6 存在感示すも決定機作れず
馬場 :5.5 やや動き重いか
<SUB>
清本 :5.5 役割が不明確か
刀根 :6 無理せず守り切る
丸谷 :評価なし
<監督>
片野坂 :6 選手起用は長い目で見てか
片野坂 :6 選手起用は長い目で見てか
気になるのは、中盤で強くプレッシャーを受けてしまうとまったく形にならなくなる点だ、川西がいたからまだ中盤でキープできていたが、丸谷だったらどうなっていたことか… 対戦相手は当然に研究してくるはずなので、前半をしのいで後半勝負に持ち込むパターンを作る必要があるだろう。