前半がまったく形にならなかった大分にとって、そして前節にリードを守れずに逆転負けを喫した大分にとって、後半の戦いに必要な駒がベンチに控えていた。前半の課題は中盤の間延び。金沢のプレスに押されてDFラインが上げられずに、ボランチのひとりがDFラインに下がってしまうと、広大な中盤を残るボランチがひとりでカバーすることになってしまった。
川西が66分に投入されると、しっかりボールをキープして持ち上がることで、周囲が動き出せる時間を生み出した。そして、ペナルティエリアの左角あたりでキープしたところから、切り込んで打ったシュートで決勝点を挙げる。そして、終盤のクロージングにおいても、しっかりキープする場面と前方に蹴り出す場面を適切に使い分け、5分近い後半のアディショナルタイムを凌ぎ切った。
大分 2-1 金沢(得点:鈴木、川西/清原)
<GK>
高木 :5.5 フィードがつながらない
<DF>
岩田 :5 守備で再三抜かれピンチに
鈴木 :6 1ゴールも守備で釣り出される
福森 :5.5 ボールのい受け方で次の展開が読める
<MF>
松本 :6 サイドで起点作る
丸谷 :5 ビルドアップに絡めず
前田 :5 パスがずれ、つながらず
星 :5.5 連携なく孤立
<FW>
馬場 :5.5 ボールタッチに難
伊佐 :5 裏のスペースなくサイドに流れる
清本 :6 プレースキッカーとしての起用か
<SUB>
川西 :8 必要なものをすべてカバー
三平 :5.5 ほぼ見せ場なし
後藤 :5 存在感なし
<監督>
片野坂 :5 川西投入以外はダメ
清本はプレースキッカーとしての起用なので、交代するなら後藤と代えるしかなかった。それで先制点を取ったのだが、その後にまたもや2点目を狙うか引いて守るかのメッセージは不明確だった。テクニカルエリアから声を張り上げるだけでなく、ピッチ上の選手たちに交代カードでメッセージを届けてほしい。泣いても笑っても最終節。僕も山形遠征の準備は万端だ。