【イスタンブールOP】ダニエル太郎が優勝

テニスのイスタンブールオープン決勝は長い試合となったが、それはすなわちダニエル太郎のペースに持ち込めたということだ。ジャジリがじれてドロップショットを多用したことで、結果的に墓穴を掘ってしまったように思う。ファーストセットのタイブレークを奪うと、セカンドセットもダニエル太郎が自分のペースで戦い抜いた。

ダニエル太郎といえばディフェンダー。相手の仕掛けに耐えてストローク戦に持ち込み、ミスを誘うプレースタイルだった。しかし最近の彼は、攻めが多彩だ。チャレンジャー大会の固定カメラのカバレージから外れてしまうくらいコートの後方でプレーするステイバック戦法が常だったのだが、いまやネットプレーも繰り出し、左右の展開も早くなっている。

ATPランキング100位前後をウロウロするのは、もう終わりかもしれない。得意のクレーシーズン、特にローランギャロスでの活躍を期待しよう。今シーズンは上位選手がコンディションを落としているだけに、十分チャンスはありそうだ。