【大分―栃木】國分起用の功罪

早く選手交代をしていたからといって、点を取れた保証などない。それでも、スコアレスの場面で何も動かずに75分を迎えるのは監督の怠慢だろう。今日のポイントはよくも悪くも國分だった。國分が素晴らしいポジショニングでチャンスを作り、ボールタッチの下手さでそれをつぶし続けた。これは今節だけのことではなく、ここ数試合で共通して見られる傾向だ。

あれだけの動きをするのだから、監督として使いたくなるのはよくわかる。しかし、ボールを受けた後の壊滅的に「下手くそ」な状況をみると、逆にチームにとって邪魔でしかないともいえる。國分がそこにいなければ違うプレーを選択でき、その方が結果的にゴールにつながるかもしれない。実際に前節も今節も、松本と重なる場面があった。だからこそもっと早く交代しなければいけなかったと確信しているし、言い方を変えれば、國分があそこにいることがマイナスになっているとも言えるのだ。


大分 0-0 栃木

<GK>
高木  :5  キックがまるでつながらず

<DF>
黄誠秀 :4.5 パスが隣に回すだけで判断も遅い
鈴木  :6  視野広くバランスとる
福森  :5.5 ミスが怖い

<MF>
松本  :6  スペースない中で起点に
丸谷  :5.5 つなぐ場面では活きない
川西  :5.5 最終ラインからの球出しでは持ち味出ず
星   :5.5 対策されたか

<FW>
國分  :4.5 ポジショニング秀逸も足元スキルなし
藤本  :6  前線で孤立気味   
後藤  :5.5 コンディション不完全か

<SUB>
伊佐  :5.5 流れ変えられず
岩田  :6  チャンス作る
清本  :評価なし

<監督>
片野坂 :5  川西起用の意図見えず交代も後手に

ミッドウィークも含めた3連戦を睨み、片野坂監督は多くの選手を使いたくなかったのかもしれない。ただ、勝ち点3をどこで取るかという視点で考えれば、土曜日のホームゲームを狙わなくてどうするのか。ここで勝てて初めて、ターンオーバーに意味が出てくるというものだ。