【名古屋市美術館】ランス美術館展

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出張の際に訪れた名古屋市美術館の「ランス美術館展」は、レオナール・フジタこと藤田嗣治の作品が堪能できる展覧会でした。ランスは晩年のフジタに所縁のあるフランスの都市で、ランスで「平和の聖母礼拝堂」を制作しています。この展覧会では、そのためのデッサンやステンドグラスの画像などに見応えがあります。

フジタの描く表情はデフォルメされた日本のコミックを思わせる線で描かれていて、いわば彼が画家でありイラストレーターでもあったのだと思わされるのです。それは、日本のサブカルとパリなどでよく見かける「くすんだ原色」を組み合わせたイラストをつなぐ要素なのではないかとさえ感じます。ランスの礼拝堂を訪れてみたくなったことが、一番の収穫かもしれません。

フジタ作品以外では、名古屋の巡回のみ特別に展示されたラファエル・コランの「思春期」の、少女の肌に透ける静脈の描写にも目を奪われました。ちなみにコランは、黒田清輝が師事した画家です。

ちなみに、ランスの綴りは"Reims"ですが、日本では同じくランスと表記される"Lens"という都市もあって、どちらもフランス北東部にあるので紛らわしいですね。