【インディアンウェルズ】西岡―ベルディヒ

テニスのマスターズ1000インディアンウェルズ大会男子3回戦の西岡良仁とトマーシュ・ベルディヒの試合をNHK-BSで第2セット途中から観戦した。明らかに西岡の完敗モードだったので、すぐに終わってしまう想定で見ていたのだが、1セットダウンの2-5から西岡が盛り返す。サービング・フォー・ザ・マッチを握られながらも2度のブレークを含む4ゲームを連取してタイブレークに持ち込み、このセットを奪ってしまったものの、まだ勝てる感じはしなかった。

ファイナルセットはいきなり西岡がブレークするも直後に返され、1-1からまたも西岡がブレーク。ベルディヒはイライラが募るが、すでにラケットを壊して警告を受けているので、なかなかモチベーションも上がらない。単純なショットをアンフォーストエラーにしてしまったり、簡単にダブルフォルトを犯したりでは流れを手放しても当然だ。西岡はネットプレーが冴え、最後はサービスエースで第13シードのベルディヒに大逆転勝利を収めた。

デビスカップ以降の西岡は一皮剥けた印象で、相変わらず子供じみたプレーも見せるものの、自信を持って攻めているように見える。攻められても焦らないし、ステイバックしてラリーに持ち込むオプションも自分のものにしているようだ。次戦のバブリンカはさらに難敵だが、西岡のテニスがどこまで通用するのか、ぜひ見てみたい。