【ATPメキシコオープン】西岡良仁―フェリシアーノ・ロペス

アカプルコの1回戦、西岡とフェリシアーノ・ロペスの試合は、体格は対照的ながらどちらもサウスポーという対戦だったが、、立ち上がりから締まりのない内容となった。ウィナーよりミスで決まるポイントが目立ち、ここぞというポイントが決まらない。相手も同様に良くないので、ダラダラと試合が続いてしまう印象すらあった。

ファーストセットをフェリが取り、さすがに経験の差があるのかと思いきや、ここから西岡が巻き返す。セカンドセットは、まさかのベーグルで西岡が奪い返してセットオールに。長いラリーになれば西岡が有利だと見ていたが、その想定通りにフェリのミスを誘う。しかし、ネットを取った相手に対して放つロブが、お互い決まらない。30度を超えているのではないかという気温の中、40歳のフェリは明らかに動きが落ち、肩で息をし始めていた。ちなもに、途中でフェリがチェアアンパイアに何かを訴えていたが、Tennis TVの音声ではうまく内容を聞き取ることができなかった。

そして迎えたファイナルセットも西岡が2ブレークアップでサービング・フォー・ザ・マッチとなるも、ここからブレークバックを許す。次のサービスゲームは競った展開で、このポイントを落とすと流れが変わるというギリギリのところで西岡が何とか踏みとどまった。余談だが、帰り支度をする西岡の後方でサインを待っていた少年がいたのに、西岡は反対側でカメラを構える女子たちの方へ行ってしまった。このあたりも、いかにも西岡らしいと思って苦笑してしまった。