【イタリア国際SF】錦織ージョコビッチ

トロイツキには無難に勝てるかと思いきやファーストセットを奪われて苦戦したものの、ガスケには余裕のある勝利を挙げた錦織圭。続くティエムは好調な相手だけに苦労したが、思ったよりもすんなりと勝ち抜けることができた。そして準決勝の相手は、またしてもジョコビッチだった。

ファーストセットを取ったところまでは圧勝とも言える展開だったが、セカンドセットは完全に流れが変わる。それでも要所で粘っていた錦織だが、最後の最後でブレイクを許してこのセットを落としてしまう。そして迎えたファイナルセットもジョコビッチが先行するが、ここで諦めないのが最近の錦織。第7ゲームでブレイクバックすると、タイブレークにもつれこんだ。

結果的に敗れた錦織にとってはここでのダブルフォルトが大きかったのだが、この試合全体を通してネットプレーがまったく決まらなかったことが敗因だろう。ジョコビッチの反応も素晴らしかったが、それにしても前に出ての錦織のショットは、甘いところに行ってしまっていた。ファーストサービスの精度を上げることとともに、今後に向けた課題といえる。これをクリアしないと、今のジョコビッチやマレーに勝つことは不可能だ。