【あべのハルカス美術館】ピカソ展

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大阪・あべのハルカス美術館で開催されている「ピカソ、天才の秘密」展を鑑賞しての、あくまで個人的な感想です。キュビズムは「人間が視界の中で認知できるのは一部であって、他は見えているようで実は見えていない」というメッセージに思えました。そんな認知を連続的かつデジタルに捉えて再構成すると、彼の描くキュビズムの作品になるのではないでしょうか。

展示の点数はそれほど多くなく、点数を増やすためと思われるエッチングなどもありますが、それでもピカソの「青の時代」、「バラ色の時代」、そしてキュビズムへと続く全体像を俯瞰するには十分だったと思います。耐震工事で休館中のブリヂストン美術館所蔵の「腕をくんですわるサルタンバンク」が借りられれば、充実度はさらに大きく上がったと思われるのが残念です。

あべのハルカス美術館は展望台「ハルカス300」とのセット券があり、少しだけお得でした。美術館の客層は想定よりも悪くなく、比較的静かな環境で作品を楽しめました。