【国立新美術館】チューリヒ美術館展

乃木坂の国立新美術館で開幕した「チューリヒ美術館展」を鑑賞しました。この美術館ではオルセー展もまだ開催中のため、館内は大混雑。ただ、チューリヒ展の方が空いている感じで、それほど視界を確保できないことはありませんでした。

全体的にさほど有名な作品はないけれど、画家の特徴がよく出た作品が多く、コレクションのセンスが素晴らしいと感じます。モネやシャガールは点数も多く見応え十分。モネの「睡蓮の池、夕暮れ」は、めずらしく紅に染まったキャンバスが特徴的で、ゴッホの「サント=マリーの白い小屋」やカンディンスキー「黒い色斑」も、色遣いがいかにもで楽しめました。

一番の収穫は、ピカソの「大きな裸婦」。緑色を主体に描かれた裸婦の顔に、キュビズムの真髄に触れた気がしました。目に見えるそのものではなく、対象を多面的に分析して再構築する。そんなプロセスが垣間見えたように思えたのです。

http://zurich2014-15.jp/