【マイアミOP】QF錦織―モンフィス

テニスのマイアミオープン、男子シングルス準々決勝の錦織圭とガエル・モンフィスの試合は早朝4時の開始予定ながら、前の試合が押したために朝6時過ぎに起きてみると第3セットの最中だった。非常に均衡した戦いのように見えた。

サービス先行のモンフィスが5-4としての第10ゲームで、錦織は0-40で3本のマッチポイントを握られてしまう。数年前の錦織なら、このままあっさり押し切られてしまうところだが、ここでの粘りは驚異的だった。その後もマッチポイントをしのいだ錦織がタイブレークに持ち込むと、ここではモンフィスのミスが目立った。今季の錦織は、勝負どころでサービスエースをとれるようになり、技術面での進歩とメンタルタフネスの向上が著しい。

準決勝の相手はキリオス。昨年のUSオープン初戦で敗れたブノワ・ペール同様に、型破りのテニスをしてくる難敵だ。モンフィスも決して正統派ではないが、それ以上に何をしてくるかわからないし、感情を爆発させるスタイルにもペースを乱されそうだ。錦織には気持ちに余裕を持って、自分のテニスを貫いてもらおう。