【J3鹿児島―大分】ストライカーは誰か

ゴールの香りは何度も漂っていたが、終わってみれば松本怜の1点のみ。鹿児島の稚拙なオフサイドがなければ、試合展開はどうなっていたかわからない。攻めの形はできていたが、先発ストライカーが2試合とも得点に絡めていないところが気がかりだ。前節は吉平と大津、今節は後藤と大津だったが、ここが機能してくれれば苦しまずに勝てるはずなのだ。

守りにおいても、油断が見える点が気になる。前節にDF山口がJ2では読まれていたボディフェイクで相手を抜いた印象が強いのか、山口は今節もそのプレーを再三見せていたし、鈴木もダニエルも安易なミスからピンチを招いてしまったのは、驕りがあるのではないだろうか。

途中交代でピッチを去ったのは、まさに僕が思った通りの選手だった。ボランチの千明はビルドアップに絡めていなかったから、早い段階で黄誠秀に代えたのは正解だろう。FW大津も、この相手であの程度のポストでは不合格だ。3枚目のカードは連携に難のあるMF清本でもよかったが、U-19に合流する吉平を使っておきたい意図も理解できた。

期待していたキム・ドンウクもまだすぐには機能しそうにないことがわかったので、こうなると三平と伊佐を待つしかない。ベンチ入りしていながら使われなかった三平だが、次節はチャンスが回ってくるだろうか。