【大分―山形】メッセージなく後手に

前節の千葉戦でも2点目を失うまで交代カードを切らず、今節の山形戦も先手を取られてから動く。昇格プレーオフ争いに絡んだホームゲームで、「攻めて勝つ」という当然でシンプルなメッセージをチームが発しないまま先手を取られる。そして、後手に回ってからは前節の後藤にしても今節の大津にしても、結果を残している。これは、何を物語るのか?

答えは簡単だ。片野坂監督がメッセージを出さないことがすべてだろう。シキーニョを準備しながらボールがアウトにならず、結果的に彼の投入は81分までお預けになった。それもまた、後手に回った印象に拍車をかけている。もっと早くカードを切っていれば、見る側のフラストレーションは軽減されるはずなのだが…


大分 1-1 山形(大津/阪野)

<GK>
上福元 :5  失点はDFラインとの連携ミス

<DF>
鈴木義 :6  昨季の良い頃の感覚に近づく
竹内  :5  阪野に弾かれ失点喫す
福森  :5.5 まだ粗いがやや上向き

<MF>
岸田  :6  クロスの判断が遅い
鈴木惇 :5.5 左足にこだわり選択肢狭める
川西  :5.5 奪いどころ定まらず迷走
松本  :5.5 なぜ右なのか

<FW>
後藤  :5  ストライカーとしては物足りない
伊佐  :5.5 ゴール前のアイデア不足
小手川 :5  ユーティリティの高さが徒に

<SUB>
岩田  :6  岸田より見ていて面白い
シキーニョ:5.5 連携不足
大津  :7  ゴール前の動きに可能性

<監督>
片野坂 :4  「勝ち点3を」という割に動かない

この結果で、プレーオフ進出の現実味は失われた。来季に向けて、岩田や大津、姫野といった来季に期待できる選手を起用して欲しい。ベテランの山岸や竹内、山口を使う意味はないし、ピッチ上のプレーだけで判断するなら吉平や福森にも伸びしろを感じない。