【デビスカップ】日本ー英国

ダニエル太郎アンディ・マレーに、そして西岡良仁と内山靖崇はマレー兄弟によくくらいついた。特にダブルスは、ランキングからいえば番狂わせに近いくらいの出来だったと感じる。それでも、2日目までで1勝2敗となっていたから、錦織圭が勝たないと後がない状況だった。

序盤から競った展開になったが、第1セット第12ゲームで錦織がダブルフォルトを連発して落としたことが、後々まで尾を引いてしまった。第2セットはタイブレークを落としたものの、ここから挽回に転じる日本。長いラリーに素晴らしいドロップショットなど、見どころは満載だった。しかし、終盤はマレーも錦織も疲れが目立ち、消耗戦の様相を呈していた。

ファイナルセットは、錦織にとっては不運なオーバールールもあり、最後は攻めるショットがジャストアウトになる場面は重なり、足を痛めたマレーを攻め切れなかった。とはいえ、トップランカー同士の対戦にふさわしい熱戦だった。錦織圭には、この感触を生かしてここからのマスターズでポイントを積み重ねてもらおう。