【USオープン】西岡良仁がいる

錦織圭の1回戦敗退を受けて、松岡修造も「もう帰りたい」と言いだしてしまったテニスのUSオープン。しかし、日本男子には西岡良仁がいた。2014年の仁川アジア大会にシングルスで、日本選手として40年ぶりとなる金メダルを獲得して一躍脚光を浴びたプロ2年目の19歳。現在はランキング80位とはいえ、最高位12位のマチューに挑んだ。

第1セットを見事なウィナーで奪った西岡だが、第2セットを落とし、第3セットのタイブレークで4回のセットポイントを迎えながら微妙なコレクションの判定もあって取り切れず、落としてしまってセットカウント1-2に。普通ならここで意気消沈してしまうのだが、マチューは膝の状態が万全ではないことを認識した上で長期戦は有利と切り替えたという。

それまでも攻めていた西岡だが、第4セットは一気にギアを入れ替えて6-1で奪うと、ファイナルセットではマチューがトレーナーを呼ぶなど状態の悪さを露呈。最後はマチューのリターンがネットポストに当たって
アウトになり、西岡の勝利が決まった。2回戦の相手はベルッチ。ATPランキング30位とはいえ、比較的やりやすい相手だ。錦織が消えた今、西岡に期待せずにはいられない。