【浦沢直樹】ビリーバット

MASTERキートン」を読み終わってしまい、何か浦沢作品を読みたいと思っていたところ、「BILLY BAT」に興味を持って読んでみました。「ストーリー共同制作」として長崎尚志がクレジットされている本作は、現実に起きた史実と架空の物語をオーバーラップさせた伝奇的な物語です。

こうもりのキャラクターをめぐって、ヒトラーケネディ、キリスト、ユダ、ザビエルまで登場します。舞台も和歌山からダラス、ニューヨーク、さらには月へと遷移し、ケネディ暗殺や911テロ、下山事件など多彩な史実が展開されます。

現時点では16巻まで発売されていますが、あっという間に追いついてしまいました。「MASTERキートン」は朝夕の通勤電車でそれぞれ1話ずつ読んでいたのに、本作は1~2日で一冊読み終わってしまいます。余韻が少ないとも言えるし、テンポがよいとも言えるでしょう。モーニングに連載中ですが、基本的にはコミックス発売を待って読む予定で、先が楽しみです。