【Bunkamura】デュフィ展

Bunkamuraのザ・ミュージアムで開催中のデュフィ展は、「絵筆が奏でる色彩のメロディ」というコピーがつけられています。ラウル・デュフィはル・アーブル生まれのフランス人で、マティスブラマンク、ルオーらとともにフォービズムにカテゴライズされます。日本語では「野獣派」と訳されますが、ややミスリードな印象を受けますね。

確かにフォービズムの色が比較的濃いのですが、印象派キュビズムの流れを感じる作品も見られ、また日本の障壁画のようなパノラミックな絵画もあり、多彩な影響を感じるおもちゃ箱のような展示です。フランス的な文脈を感じる線の使い方はスタイリッシュで、青と緑の使い方が印象的です。この色彩感覚がフォービズムの原点なのであようが、自宅の部屋に飾るにはちょっとくどくて、飽きてしまいそうに思いました。

作品としては「コンサート」や「麦打ち」のようは遠景で象徴的に描いているものに惹かれました。木版画やテキスタイル作品もあり幅広さを感じますが、もう少し油彩の作品を鑑賞してみたかったような気もします。

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_dufy/index.html