【ワールドカップ】コロンビア戦

この試合も含め、今大会の3試合ではお世辞にも「よく頑張った。お疲れさま」とは言えない。おそらくマスコミもサポーターも、日本の風潮としてそんな論調になるのだろうが、ドイツ大会と同様にここから何かを学ばなければならない。

勝つことが絶対条件のこの試合に限っては、後半足が止まったことは責められない。ただ、ボールを持たされてカウンターを喰らうというパターンに陥った原因は手数をかけすぎていることだ。パスを回しているうちに相手は守備に戻り、そして自分たちの守備は徐々に手薄になる。カウンターを止められるだけスピードがあって1対1に強いDFは今の代表にはいないし、将来的にも出てくる可能性は低いだろう。

それよりは、ひとりで局面を打開できるFWを育てる方が可能なはず。かつての久保や高原、西沢のような孤高の戦士が、今は見当たらない。大久保は近いかもしれないが、高さがないことは致命的だ。

ザッケローニには、お別れを告げるときが来たようだ。一部報道ではストイコビッチの名前も挙がっているようだが、代表監督として実績のある人物を望みたい。そして、手倉森監督が率いるU23で、傑出したFWを見出し、そして育てて欲しい。ボールポゼッションだけの代表は、もういらない。