【何必館】祇園でコンテンポラリーアート

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京都出張の帰りに、祇園まで出て「何必館(かひつかん)京都現代美術館」に寄ってみました。祇園の花見小路に近い四条通り沿いにあるこの美術館は、和と洋の不思議なマッチングが魅力的です。この日の展示は、エリオット・アーウィットの写真。アーウィットはロシア系フランス人ですが、のちに米国に移住しています。出自だけ見ると、先日ドキュメンタリーを鑑賞したセルジュ・ゲンスブールにも通じるものがありそうです。

アーウィットの写真はエスプリに富んでいて、淡々としながらもしっかりと主題に焦点を当てた作品群でした。一番気に入ったのは、マドリードプラド美術館のスナップショット。「裸のマハ」と「着衣のマハ」が並んで展示されているところを、男性が皆「裸」の前に立ち、「着衣」の方は女性の鑑賞者がひとりだけという一枚です。僕の印象では、「着衣」の方がエロスを感じるんですけどね…

この美術館は1階で受付を済ませて1階の展示を見た後、エレベーターで2階→階段で3階を往復→再び2階からエレベーターで5階→地階→1階という順路になっています。土曜日朝10時の開館直後に訪れたおかげで、完全に貸切状態。エレベーターも常に自分が乗ってきたカゴがそこにあって便利でした。5階には屋上吹き抜け部分(画像)が特徴的。地下には北大路魯山人の陶芸作品が展示されていて、これもまた静謐な雰囲気で心安らぎます。

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