【WOWOW】サザンライブ@仙台

サザンオールスターズの35周年ライブ@仙台を、WOWOWが生中継してくれました。35年前に「ザ・ベストテン」で桑田佳祐黒柳徹子と「お母さ~ん!」「息子よ!」と掛け合いをしていたことを、懐かしく思い出します。「勝手にシンドバット」「思い過ごしも恋のうち」の後に名曲バラードの「いとしのエリー」がなければ、今の彼らはなかったでしょうね。

全体的にはしっとりした曲も多く、映像を散りばめるなど工夫を凝らして50代も後半に差し掛かった桑田らバンドメンバーの消耗を避けていました。桑田の苦しそうな場面もありましたが、それ以上に声が出ていなかったのが原由子。ハラボーももう56歳。キーボードを操る指先は健在ですが、喉への負担は大きいように感じました。

僕の好きな「秘密のデート」「Hotel Pacific」「Miss Brand-new Day」「マチルダBaby」なども演奏してくれたので満足でしたが、古い曲が多かったかもしれません。「TSUNAMI」は、まだ解禁は難しいんでしょうね。歌詞としては被災よりも復興に寄った内容だとはいえ、悲しみを呼び覚ましてしまう人が多くいることが確実であるだけに、ミュージシャン心理としては理解できます。

僕が一番気になったのは、若かりし頃のサザンの画像が繰り返し映されるのに、そこに大森隆志がまるで最初からいなかったかのように切り取られていること。事情が事情だから当然ともいえるのですが、寂しさを感じずにはいられませんでした…