【国立新美術館】アメリカン・ポップ・アート展

乃木坂の国立新美術館で、「アメリカン・ポップ・アート展」が開幕しました。一般的に「ポップ・アート」といえばアンディ・ウォーホルキャンベルスープ缶を描いた作品を思い出すものでしょうが、僕はリキテンスタインを思い浮かべます。その昔、(ブリティッシュ・ポップではありますが)ホックニーの作品に衝撃を受けてから、ポップアートの良さも感じられるようになったのです。

さて、今回の展示はラウシェンバーグから始まります。広義のポップアートではあるものの、狭義には「ネオ・ダダ」にカテゴライズされるだけに、やや異質な印象です。文脈を理解していないと味わいにくいので、なかなかメッセージがストレートに伝わってこないんですよね。それに比べるとジャスパー・ジョーンズの方がメッセージ性が強く、見たままを楽しめます。

そしてリキテンスタインは、期待通りポップでシンプルな表現でした。一方、本展の目玉でもあるウォーホルの「200個のキャンベルスープ缶」は僕にはプロダクトっぽく見え、いかにも商業的で面白くありません。

夏休みということもあって、館内では小学生や乳児連れも見かけました。ベビーカーを押している親自身も興味なさそうだと、なぜ見に来ているのかという気にさせられます…

http://www.tbs.co.jp/american-pop-art2013/