【横浜美術館】モネ~それからの100年~

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横浜美術館の「モネ それからの100年」は、モネを起点にコンテンポラリーアートを紡ぎ直した構成で、キュレーターの渾身の思いが伝わってくる構成でした。モネが表現したのは、睡蓮でもチャリングクロス駅でもエトルタの断崖でもなく、ただ自らの瞳に映る「色彩」そのものだった。このメッセージが、過剰に説明されることもなく、淡々と繰り返し鑑賞者に届けられます。

デ・クーニングや、リキテンスタイン、ウォーホルらの作品につながる要素ももちろん見せてくれているのですが、ロスコのシンプルな作品をこのコンテキストで見ると、モネとの共通点が意外なほど鮮やかに浮かび上がってきます。モネもロスコも大好きな画家なのですが、こんな視点で対比したことはなかったので、とても新鮮な体験でした。


この日、桜木町に向かう京浜東北線では、原田マハの「暗幕のゲルニカ」を読んでいたこともあって、ピカソ作品があったのもうれしかったです。桜木町から歩くにはちょっと暑すぎましたが、この展覧会を見たらそんなことも忘れてしまいました。