【損保ジャパン東郷青児美術館】GLOBAL NEW ART

西新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている「GLOBAL NEW ART」は、元ミスミ社長で現エムアウト社長の田口弘氏によるコレクションの展覧会です。コンテンポラリーものだけに混雑していることはないのですが、そのせいでかえって係員が緊張感を欠いてしまい、あちこちで私語が聞こえた点はどうにかして欲しいものです。

さて、展示内容は充実しています。いきなりロイ・リキテンスタインの作品が迎えてくれますが、彼の画風がカンディンスキーらの抽象画をわかりやすい線と色彩に置き換えたようにも見えます。そしてキース・ヘリングも、いかにも彼らしい立体と絵画です。アンディ・ウォーホルホックニーといった大御所の作品もあり、前半でお腹いっぱいになりくらいでした。

そして後半は日本のアーティスト。奈良美智の「サイレント・ヴァイオレンス」や村上隆の作品はいかにもポップな印象ですが、日本代表として引けをとりませんね。そして意外な発見は照屋勇賢の「告知-森」の、ブランドの紙袋の中に樹木の模型を配し、袋の片面を枝葉を潜り抜けた日差しが当たっているかのように切り抜いた作品です。立体感の表現には、感動させられました。

常設のゴッホ「ひまわり」なども見られるので、これで1,000円はかなりお得ですよ!

http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html