【森美術館】アンディ・ウォーホル展

六本木ヒルズ森美術館は、完全に「観光地」。ゆったりアートを楽しもうと思うなら、平日の夜を狙うしかありません。そうでないと、東京観光のついでに高層ビルの展望台に立ち寄った家族連れや中国人の団体に悩まされることでしょう。チケットの発券も誘導も係員がたくさんいる割には手際が悪く、人件費効率は最悪です。

さて、アンディ・ウォーホル展を見て感じたことは、素材のどんな個性もウォーホル色に塗り込めてしまう画一化こそが彼のアートだということ。マリリン・モンロー坂本龍一キャンベルスープも、すべてがウォーホルの手にかかればウォーホルのテイストに染まってしまうのです。

彼のキャリアが「プロダクト」、つまり商業デザインで始まり、「ファクトリー」と呼ぶ工房で作品をスタッフとともに「生産」していたことが、よくわかるキュレーションでした。個々の作品は特に印象に残らなかったけれど、展覧会としてのインパクトは十分です。

http://www.mori.art.museum/contents/andy_warhol/