【ロンドンオリンピック】女子サッカー決勝

なでしこJAPANに細かいことを言えばきりがないけど、レベルの高い素晴らしいファイナルだった。選手とスタッフには、お疲れさまでしたと伝えたい。最終的な順位やメダルの色は、選手たちが目指したものだとすれば尊重する。しかし、僕にとっては、それよりも試合の内容が重要だった。このファイナルを見てサッカーを始める才能があれば、それは未来につながるはずだから。

オリンピック後に、なでしこJAPANは大幅に入れ替えになるだろう。来週日本で始まるU-20のワールドカップを戦う村松、土​光、猶本、田中美南らには期待したい。そして、その上の世代にも永里亜紗乃や木龍、大滝がいるし、ケガでU-20を外れた京川もいる。今大会のなでしこは決して頂点ではないのだ。

今大会を通して考えると、澤も宮間も阪口も、そして鮫島もベストなコンディションではなかった。それでもファイナルまで駒を進め、あれだけの戦いができた。それはチームの厚みであり、底力だといえよう。メンバーが変われば一時的に戦力が落ちるかもしれないが、次のステージに進むためには必要なプロセスなのだ。