【ロンドンオリンピック】なでしこカナダに勝利

開会式に先駆けて始まったロンドンオリンピック女子サッカー予選。なでしこJAPANは、カナダに2-1と十分な成果を挙げた。しかし、今後の戦い方については懸念が残る内容だったとも言えるだろう。

攻撃面では、旧姓永里の大儀見がフリーでのシュートを外すなど、調子が上がっていると伝えられていた割には良くないときの彼女だった。そして右サイドで使われた宮間は、針の穴を通すようなパスの精度が見られず、かなり狙いとずれてしまっていた。中盤の底でも、阪口がいつものようなパスさばきやサイドチェンジができず、澤のフォローに気を使い過ぎているようにも見えた。さらには最終ラインも、失点シーンのマンマークでは不安が残る内容だった。

予選はあまり苦労せずに突破できるだろうが、決勝トーナメントに入ってからは疲労も溜まるはず。ワールドカップに比べるとかなり落ちているコンディションの中、18人でどう回してゆくかは佐々木監督の手腕にかかっている。今日は大野を安藤に代えただけだったが、岩渕や丸山、高瀬、田中といったサブ陣の使いどころは、今大会の成績に大きな影響を及ぼすはずだ。