【なでしこJAPAN】ワールドカップ出場へ

ベトナムで開催されている女子サッカーアジアカップで決勝トーナメントに進出したことで、なでしこJAPANはワールドカップの出場権を獲得した。この大会では澤や宮間、大儀見といったベテランに吉良、中島、猶本らの若手が融合して結果を残している。

しかし、楽観できる状況ではない。澤のパフォーマンスを見る限り、もはや主力とはとても呼べない内容。宮間のパスも精度を欠いており、世代交代は待ったなしなのだ。中堅と呼べる世代で実績を残しているのはDF熊谷くらい。今大会で代表初ゴールを挙げた木龍やそれなりに代表歴のある田中明日菜、宇津木、岩渕らを含めても、安定感は十分ではない顔ぶれだ。

GKも山根を育てるのであれば、もっと試合経験を積ませるべき。ただ、彼女の187cmというサイズは魅力だが、現状のスキルでは世界のトップレベルで戦える水準にはないと言えよう。前回のワールドカップを獲ってしまっただけに、ディフェンディング・チャンピオンとして守らねばならないものは大きい。失うものがあるから、若手の育成にシフトするという判断は難しいだろう。