【ロンドンオリンピック】サッカー男女とも4強

ロンドンオリンピックのサッカーで、日本は男女とも準決勝に進出した。男子は日本-メキシコ、ブラジル-韓国でヨーロッパとアフリカ勢が姿を消している。女子はアメリカ-カナダと日本-フランスで、男女ともに4強に残っているのは日本だけなのだ。この事実だけでも、日本サッカーにとっては大きな進歩と言えるだろう。

男女とも「守ってカウンター」に近いスタイルになっており、一部にそれを批判する論調も存在する。しかし、全員で引いているわけではなく、中盤から前で積極的にディフェンスに行っているのだから、決して恥じるような戦術ではない。男女とも、現時点でまだ負けた試合がひとつもないことも、特筆すべきだろう。

ブラジルとの準々決勝で澤が見せた素早いリスタートという「マリーシア」や大野の切り返しからGKの頭上を抜いた個人技は、まさにブラジルのお株を奪った。男子も、永井がまたしてもスピードを見せつけてエジプトを翻弄した。準決勝の相手はそれぞれ楽な相手とは言い難いが、勝てる可能性は低くない。お盆休み前の一週間は、眠れない夜が続きそうだ。