【ベネズエラ戦】今はこれでいい

内容がないとか、形ができていないとか、そんなことをいう時期ではない。今はシーズンオフ。それぞれのクラブもキャンプに入っている状態だ。確かに興行的には物足りない内容ではあり、あの寒い九州石油ドームで観戦したサポーターには辛かったかもしれない。しかし、無理をせずフィジカルを作りながら日本代表に残ることを選手は考えなければならない。フィジカルができなければどうしようもないことを、昨季のトリニータを見続けた大分のサッカーファンは知っている。

そんな中、後半30分に投入された金崎夢生。パスの距離感がうまくとれておらず、彼の良さはまったく出せなかった。金崎のような代表での実績に乏しい選手にとっては、フィジカルも大事だが岡田監督へのアピールも重要。その意味では、この試合の内容は正直厳しいだろう。

対戦相手のベネズエラ代表も過度にペースを上げたり、身体的な接触に走ることなく試合を終わらせてくれたので、マッチメイクの上では成功だったと言えるだろう。ただし、中国人の主審は両チームの選手たちにとって「騙しやすい」タイプだった。ワールドカップ本大会では問われるであろう「マリーシア」を試すにはよかったが、この時期にこういう審判は適切とは思えない。

これで日本代表は東アジア大会に臨むわけだが、この試合同様、無理することなく無事にスケジュールをまっとうすることを考えて欲しい。