トリニータが3得点したのは、昨年7月まで遡るホームの湘南戦。2010年の第5節・徳島戦以来となる3-0での勝利となった。前節は、やはりホーム開幕の呪縛があったのか、見違えるような選手の動き。危ないシーンもなかったわけではないが、全体的に安心して見ていられるゲームだった。
村井がいるおかげで、宮沢のプレーエリアが広がった。サイドを起点に何度もチャンスを作り出したことは大いに評価するが、一方クロスにファーサイドからのフォローがなく、ゴール前を横切っただけでラインを割る場面も繰り返された。せっかくの3トップなのだから、クロスに対するポジショニングはもう少し標準化して欲しいものだ。とはいえ、森島と木島の2トップに小手川を絡めるという形でも機能しそうなので、攻撃のバリエーションは増えてくるだろう。
栃木 0-3 大分(得点:森島2、木島)
<GK>
清水 :6 PKセーブの意義は大きい
<DF>
土岐田:5.5 攻め上がりはよいが、クロスが不正確
阪田 :6 無難に統率
キム :5.5 レッドカードは不運
<MF>
三平 :5.5 もったいないプレーが目立つ
村井 :6 安定感ある
宮沢 :6.5 村井効果で前に絡める
石神 :5.5 プレースキックに適性あるか?
<FW>
小手川:6.5 本来の動き戻り、期待大
森島 :6.5 2得点1アシストの大活躍
チェ :5.5 森島とのコンビに可能性
<SUB>
木島 :6.5 ジョーカーの位置確保か
作田 :5.5 大きな見せ場なし
永芳 :5.5 時間短く、持ち味出せず
<監督>
田坂 :6 前節からの切り替えに成功
次節は山崎と小林亮のいる山形との対戦。比較的やりやすい相手のように思うので、よそ行きにならず懇切の延長のサッカーを期待したい。サスペンションのキム・チャンフンに代わるDFは作田だと思うので、あまり心配する必要はなさそうだ。