【ウズベキスタン戦】ドローを前向きに考える

難敵といえるウズベキスタン戦でアウェイとなれば、守備的に戦うゲームプランは至極当然。阿部を入れたザッケローニの意図は十分理解できる。しかし、そこで失点してしまうとパラダイムを転換しなければならず、そこに苦労したのは致し方ない。あの場面でクリアしきれなかったことを悔やむしかなさそうだ。

日本代表は、ひどすぎるピッチ状態を考慮して時間をかけずに攻めるという選択をした結果、自分たちの得意なポゼッション・サッカーができなかった。しかし、いつも通りのプレーを選択していればもっとよい結果になったかというと、それも微妙。1-1のドローは、上出来だったと考えることも可能だ。

ホーム3勝でアウェイ3分なら、勝ち点は12。これを他チームが上回るには、他の試合を全勝する必要がある。仮に1チームに勝ち点13(対日本1分1敗、他4勝)取られても、グループ2位で最終予選には出場できる。そう考えれば、昨日のドローは「最低限の成果」ではなく、望み通りといえる。それほど悲観することはない。アテネオリンピックの野球で中畑監督代行が「予選をトップ通過すれば何か特典があると思っていた」とコメントしたようなおめでたい話ではなく、レギュレーションを理解した上でゴールを目指せばよいのだ。