【パリ旅行記】TGVでリヨン日帰り

パリ3日目は、フランスの新幹線・TGVに乗ってリヨンを訪れました。パリのリヨン駅にある端末で、インターネット予約したチケットを回収して車内へ。1等車の乗客はほとんどフランス人のビジネスマンで、車内アナウンスはフランス語のみでした。フランスらしい草原を抜けてリヨンまで2時間。到着直前に信号停止が5分×2回ほどありましたが、フランス語のみの放送なので詳細はわかりませんでした。

滞在時間3時間10分の予定がリヨンのパール・デュー駅に10分遅れで着いたので、すでに残り3時間。焦ってメトロに乗り換えたために反対方向行きに乗ってしまい、乗車券1枚と10分をさらにロスします。しかも乗るはずだったローマ劇場方面行きのケーブルカーは運休中で、やむを得ずフルヴィエール寺院行きのケーブルカーに乗車します。

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画像のようなかわいらしいケーブルカーで、あっという間に丘の上の寺院前に。こちらは荘厳な雰囲気の内部もよかったけれど、リヨンの旧市街を見下ろす眺めが素晴らしかった。同色の屋根が並ぶ様子は、いかにもヨーロッパらしい雰囲気でした。

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そして、徒歩で5分ほどと意外に近かったローマ劇場跡へ。フランスがガリアと呼ばれ、ローマ帝国の支配を受けていた時代の遺産ですが、なんと紀元前43年の建設だそうです。

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保存状態がよいとは聞いていたのですが、ここまで完璧に保存されているとかえってそんなに古いものだという実感が沸きにくいですね。実際にここのステージではオペラなどのコンサートが開催されていて、まだ現役の劇場として機能しているとのことでした。

この後、麓に戻ってたまたま発見したリヨン式の大衆レストラン「ブション」の連なる一角で食事を。黒板のメニューを眺めていても声をかけてくれなかったのは、どうやら彼らがフランス語しかできないからのようです。僕がカタコトのフランス語でウェイトレスに話しかけると「英語はできるか」と聞かれ、「Yes」と答えると「So, we're going to try」と笑っていました。

リヨン料理の中から、鶏のレバーのパテを煮込んだものをいただきましたが、これが実においしかった。レバーの臭みはなく、独特の風味が煮込んだことで豊かに広がります。つけあわせのオリーブもおいしく、食前酒に頼んだキールともよく合いました。

しかし、食事で時間がかなり押してしまいました。リヨン美術館は駆け足で、近代絵画のみを回ります。所蔵品はイタリアやフランドルの宗教的素材のものが多かったけれど、マティスやコロー、ブラックなどもありました。この美術館については、また後日レポートしますね。

最後は駅まで走って、混雑する端末に並んでTGV発車の8分前にチケットをゲット。車内に駆け込むと、かなり気温が上がっていて暑く感じました。帰りもパリ直前で信号停止があり、またしても10分近く遅れました。定時運行は日本の新幹線の圧勝ですね。あまり事前情報のなかったリヨンですが、パリよりも綺麗な女性が多かったこともあって、上品な印象の街でした。食も充実している感じで、宿泊しても十分楽しめそうです。