【Maroon 5】Hands All Over

Maroon 5はこれまでの2枚のアルバムも聴いていますが、キャッチーな曲の印象が強すぎて、そうでない曲が妙に平板に聞こえてしまうように感じていました。その点、この「Hands All Over」はアルバムとしての出来がとてもよいですね。アレンジも厚めで、凝った作りになっています。ただ、流れがとてもよいので、あまり意識せずに聴けてしまう「軽さ」が少し気になりました。

僕はボーナストラックは余計だと思っているのですが、このアルバムのボートラはなかなか聴き応えがあります。クイーンの「愛と言う名の欲望」のカバーや、シングルカットされた#1「Misery」のアコースティックバージョンも良い出来。ライブバージョンの曲を聴いてから、スタジオ録音の曲を聴き直してみると、新たな面が耳に届いてきました。正直なところ僕はこのバンドのコーラスを含むボーカルパートがあまり好きではないというか、「うまさ」を感じていなかったのですが、ボートラのライブ音源を聴いて惚れ直しました。Maroon 5は、ライブ向きのバンドなのかもしれません。

聴けば聴くほど、新たな魅力に気がつきます。通勤途中のお楽しみとして、まだしばらくの間手放せそうにありません。

http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/maroon5/albums/index.html