【Bon Jovi】The Circle Tour@東京ドーム

今回の来日は東京のみで、しかも平日の2公演だけという変則的ともいえるツアーだったボン・ジョビ。その東京ドーム2日目に参戦してきました。開演の19時にはオープニングテーマが流れ、ライブのオペレーションも順調すぎるくらいに進んでいました。モニターにジョンが映り、ドラムセットの中で太い腕を窮屈そうにさせるティコの肩越しのショットが投影されると、妙に懐かしい気分にさせられました。

序盤はジョンのノリがちょっと悪くも感じましたが、それを補うかのようなリッチーのギターが炸裂します。2曲目の「We Weren't Born to Follow」から「You Give Love a Bad Name」で僕の気分も一気に盛り上がりました。前半はバリエーションをつけた感じの選曲で、「Lost Highway」「It's My Life」など外さない曲を効果的に配します。基本的にBon Joviは日本に慣れているので、英語が母国語でない日本人がどのフレーズなら声を揃えて歌ってくれるかがわかっているんですよね。

中盤のキモは定番の「Bad Medicine」。しつこいくらいに、あのサビの部分をオーディエンスに歌わせてくれました。その後はリッチーのボーカルで「Lay Your Hands on Me」。リードボーカルを取りながらのギターが、また聴かせてくれます。この後はややスローな曲になり、コールドプレイがライブで見せてくれたようなサテライトステージに出張ってのアコースティックバージョンまで。デヴィッドはアコーディオンを弾いていましたね。

そして終盤の盛り上がりは、やはり「Runaway」から。キーボードの和音が、気分を一気にハイにしてくれます。「Keep the Faith」まで疾走するのですが、僕としては「次はHave a Nice Dayでは?」と期待していたのです。残念ながら、今日はこの曲は演奏されませんでした。アンコールにはなかなか出てきてくれませんでしたが、無事に2曲を。そして締めはもちろん「Livin' on a Prayer」ですね。終わってみればコンパクトにあっという間でしたが、いろいろな仕掛けもある十分楽しめるライブでした。ただ、最近のアルバムからの曲は、ジョンのキーが下がっているせいか、あまり一緒に歌って盛り上がる感じではないんですよね。ジョンも僕より年上だし、ティコに至ってはもう57歳。いつまで素晴らしい音楽を聴かせてくれるか、若干の不安もあります。