【シャーロックホームズ】原作とは別モノ

想定してはいましたが、ここまで原作の味わいを無視した映画作りも珍しいかもしれません。ロバート・ダウニーJrとジュード・ロウの演じるホームズとワトソンは、あまりにもマッチョで武闘派です。ホームズとワトソンに関して言えば、キャラクター設定と配役を同時に入れ替えた方が、まだ原作に近いものになったのではないでしょうか。

謎解きの妙味がまったくないので、ホームズが探偵である必然性が感じられないんですよね。まるで日本のテレビドラマ「ガリレオ」の福山雅治のようなホームズ。これなら、海外ドラマ「Dr.ハウス」のハウスとウィルソン、つまりヒュー・ローリーとロバート・ショーン・レナードにそのままのキャラで演じてもらった方が面白かったかもしれません。

「作り手が作りたい映画を作ったらこうなった」ということなのでしょうね。どんなセグメントに対して何を訴求したかったのか、そこが伝わってこなかったことが残念でした。

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