【のだめカンタービレ】最終楽章・前編

映画版「のだめ」の前編がレンタル開始になったので、早速借りて見ました。テレビで放送された別編集バージョンの「特別編」を見てしまっていたので、ちょっと目新しさには欠けましたね。インパクトのあるシーンは結構見覚えがあったので、重複感が満載でした。

ただ、この作品は映画だけあって、「1812年」や「魔法使いの弟子」「ボレロ」など、オーケストラの演奏シーンもふんだんに盛り込まれています。フランス国内におけるバソンとファゴットの確執のような玄人受けを狙ったようなネタもあり、あまり娯楽だけに走っていない点は原作の良さを活かしていますね。一方で、のだめの手作りカレーの「有毒性」を表現したCGやプリごろ太のようなギャグも忘れてはいません。

そして何と言っても本作の見せ場は、のだめがマルレ・オケのチェレスタのエキストラとして千秋に呼ばれながら、勘違いから孫Ruiにその座を奪われるシーンの台詞「空気読めって言ってんですよ!」のシーンでしょう。上野樹里の渾身の演技がのだめのキャラと完璧にマッチして、キャスティングの正しさを証明してくれています。普段は空気を読まないのだめが、こんなことを言うからおかしいんですよね…

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