今週火曜日から始まったフジテレビ系列のドラマ「絶対零度～未解決事件特命捜査～」は、見てみようという気にはなるものの、オリジナリティをほとんど感じません。絶対零度という言葉が、海外ドラマの人気シリーズ「コールドケース」を思わせると感じていたのですが、番組の紹介にはっきりと「コールドケース」という単語を使っていました。さらには、タイトルロールの中で使われている映像も、似た雰囲気で作られています。
キャスティングも、主演の上戸彩にソフトバンクのＣＭで「お父さん犬」の声を演じている北大路欣也を上司役として絡めていて、こちらもある意味二番煎じですね。山口紗弥加はいい味を出しているだけに、もっと本格派を狙えたような気がして残念です。
本格派を感じさせない最大の理由は、セットがチャチなことと無駄なチョイ役が多いこと。スタッフが若い女優を使いたいからか、エージェンシーからの見返りがあるからか、演技もろくにできない役者を使ってしまうところが最近のテレビドラマの質の低下の一因ではないかと思います。衣装も、検死のシーンなどまでが清潔そうに移っていることに違和感を覚えます。
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