スーパードラマTVで放送している「Murder in the First」のシーズン3を見ていますが、このドラマは他の作品で活躍している俳優が出演しているので、それぞれのキャラが別の作品と重なってしまって混乱するんですよね。主演のテリー役は、EMPIREでクッキーの恋人デュボアを演じたテイ・ディグスだし、その上司のコトーを演じるのはHAWAII 5-0のアダム役のイアン・アンソニー・デイル。他にもメンタリストのバートラムやスーツのカトリーナ、クローザーのガブリエルまで出てくるんです。
それでも、シーズン3の見どころは元検事のシレッティが無免許で飲酒運転して人身事故を起こすのですが、それを何とか揉み消そうとする演技です。とにかく真顔で自身の正当性を主張するのですが、その白々しさを見事に表現しています。奥さんと子どもの設定もなかなか絶妙で、シレッティ家のドラマとしても十分に楽しめます。
主演の女性刑事ヒルディを演じるキャスリーン・ロバートソンが地味すぎる点がマイナスなのですが、だからこそ脇役が目立つのでしょうね。日本のドラマのように、無理に売り出したいアイドルや若手俳優を起用することもなく、実力派で固められるのは米国の役者層の厚さそのものなのでしょう。