【人事の話】不合格者の抵抗

久しぶりに新卒採用に関わっている僕ですが、いよいよ選考も終盤戦に差し掛かってきました。10年以上ブランクがあるので単純に比較はできないとはいえ、今年の学生たちには傾向があります。まずは、このご時勢ながら、あまり危機感を漂わせていないこと。選考中の会社が1~2社しか残っていなくても、「落ちても、また一から始めればいい」というスタンスに、こちらが心配になってしまいます。

そしてもうひとつの傾向が、落ちても食い下がってくること。メールで「社長に会わせて欲しい」と頼み込んでくる不合格者に驚いていたら、「不合格に納得できない」と電話を掛けてくる学生まで現れました。意欲を示しているつもりかもしれませんが、そんな不合格者を救ってしまったら、「みん就」などを通じてあっという間にその情報が広まってしまうでしょう。

やはり選考は、一定のルールの下で公平な条件で行われるべきもの。いかに志望意欲が高くても、それだけでセカンドチャンスが与えられることはありません。情にほだされてチャンスを与えてしまう会社は、きっと人事考課などでも同じように「不公平な扱い」が繰り返されるのでしょうね。