【人事の話】内定の難しさ

そろそろ、2015年卒の新卒採用が佳境に入ってきました。学生にしてみれば、複数の企業から内定をもらった場合には悩むことでしょう。今年は特に、内定を出す時期がずれてきています。昨年まではゴールデンウィーク前に内定を出す企業が多かった印象ですが、今年はまだこれから選考が本格化する大手企業も少なくないようです。

大手でも、いわゆる「二次募集」を最初から想定して選考スケジュールを組んでいる企業もあります、内定をいったん受諾してくれたとしても、実は水面下で他社の選考を受け続け、後になって内定辞退というケースもあるんですよね。僕の会社も、そんな学生がいました。このようなケースでは、最初にその学生が受諾しなければ繰り上がりで内定がもらえた学生でも「不合格」とせざるを得ないので、企業も学生も迷惑します。

10人採用したい企業は、ある程度「歩留り」を見込んで内定を出すことになりますが、逆に皆が来てしまったら、想定外の受け入れ体制が必要になります。これも中小の企業にとっては、かなりの痛手ですね。来年はまた倫理憲章が変わるので、企業にとっても学生にとってもより一層難しくなることは必至。だからこそ、今年に人材を確保しておきたいという思いもあるのです。