【東京JAZZ】収穫はリシャール・ガリアーノ

NHKのBSで放送された「東京JAZZ 2008」を楽しみにしていました。特に期待していたのはデイビッド・サンボーンでしたが、彼の奏でるサックスの音色は相変わらず素晴らしかったものの、演奏自体はライブのせいかテクニックに走ってしまっていて満足できませんでした。

さすがの内容だったのはフォープレイ。これはピアノにボブ・ジェームス、ギターにラリー・カールトンを擁し、さらにボーカル&ベースにネイザン・イースト、ドラムスにハーヴィー・メイソンを加えたもともとはセッションバンドだったグループです。抑え目の演奏ながら、息の合った玄人好みの音楽が耳に心地良かったです。

そして今回の放送の中で一番の収穫だったのは、フランス人のアコーディオンバンドネオン奏者のリシャール・ガリアーノです。ライブではヴァイオリンの寺井尚子との4Pによる演奏で、タンゴっぽさをフィーチャーした内容でした。放送中に気に入ってしまったので、その場でiTunesで彼のアルバムをダウンロードしてしまったほどです。Richard Galliano NY Trioによる「Ruby My Dear」はタンゴ色を抑え、ジャズらしさを前面に押し出した作品です。アコーディオンのせつなげな響きに加え、ベースラインやブラシを用いたドラムスが渋さを引き立てています。

http://www.tokyo-jazz.com/