前作から「Bad Day」がヒットしたダニエル・パウターの新譜「Under the Radar」を購入しました。タワーレコードで試聴して、フィーチャーされたピアノが心地よかったので。このアルバムを一言で評すると、「アルバムとしてきっちり作りこんだ」という印象で、シングルでヒットするようなキャッチーさを抑えた反面、全体を通して大人向けの小気味良い音楽に仕上がっています。
数曲ストリングスをフィーチャーした曲があって、試みとしては評価できるのですが、ストリングス・アレンジとしては時代遅れです。前作では割とフワフワした曲調がずっと続いたところを、今作はリズムにメリハリをつけたり、コーラスを効果的に加えるなど飽きずに聴ける一枚です。僕のお気に入りは、#6「Negative Fashion」ですね。
前から思っていたんだけど、ダニエルの歌声はライブの方が活きるのではないでしょうか。もともと、ライブで「Bad Day」を聴いて気になってアルバムを買ったのが彼の音楽との出会いでした。このアルバムには日本向けボーナストラックとして、「Bad Day」がパリでのライブ・バージョンで収録されています。やっぱり僕には、アルバム・バージョンよりこちらの方が好印象でした。
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