【RA RA RIOT】The Orchard

最近、スカパーのAXNで流れるビデオクリップからミュージシャンに興味を持つことが多いのですが、この「RA RA RIOT(ラ・ラ・ライオット)」もそうでした。彼らは6人編成のバンドですが、ボーカル&キーボード、ギター、ベース、ドラムスに加えてビオラとチェロというラインナップで、ビデオクリップではビオラとチェロがうまくフィーチャーされています。

彼らのセカンドアルバム「The Orchard」を聴いてみると、いきなり#1"The Orchard"でストリングスの刻みが効果的に使われていて、楽曲のアレンジの音に厚みがあってマニアックな印象を受けます。アルバムは全体的にメロディ重視ではなく、和声と対位法を巧みに使っている感じ。ストリングスが泣くようにクリアな音を奏でる場面はほとんどなく、短い音階のアップダウンのような印象的なリフレインを聴かせてくれます。ただ、玄人好みといえばそれまでで、ストリングスの魅力を引き出し切ってはいないのは、一応ヴァイオリニストの僕としては残念です。

オルタナという枠に括ってしまうのは惜しいくらい、音楽性には可能性を感じさせてくれるのも確か。なんとなく昔のプログレのような雰囲気もあるけれど、あまり小難しい音にはなっていないので、気軽には聴けますね。ロックにストリングスというと、UKのエディ・ジョブソンを思い出してしまうのは、古いでしょうか…

http://www.rarariot.com/