【NBA】キリレンコがトリプルダブル

先日の記事に「ブーザーやオクァーなどの主力が離脱してしまうと一気に得点力が落ちるので、あっと言う間に順位を下げることでしょう」と書いたことが、不吉な予言になってしまいました。フィラデルフィアでのゲームでブーザーは右足首痛、オクァーが背筋の痙攣が尾を引き、ふたり揃ってホームのレイカーズ戦を欠場したユタ・ジャズでした。

ところが、この窮地で起用法を巡ってヘッドコーチのジェリー・スローンと対立が続いているとされるキリレンコが大爆発。20得点・10アシスト・10リバウンドと、キャリア3度目のトリプルダブルを達成させます。デロン・ウィリアムスも35得点を取りましたが、欠場したふたりの穴はミルサップとファセンコがきっちり埋めます。ミルサップは約35分のプレイで20得点・9リバウンドを上げれば、急遽下部のDリーグから引き上げられたウクライナ人のセンターであるファセンコも活躍してくれました。

主軸ふたりがいないことでかえってモチベーションが高まったのか、今日のジャズはペイント内で勝負してのプレイが炸裂しました。ガードのブリュワーやウィリアムスまでもがリバウンドに飛び込むは、ドライブで切り込むは、見ていても迫力満点のプレイでした。

一方のレイカーズはまったく攻守に精彩を欠き、終わってみれば120-96のワンサイドな結果に。コービー・ブライアントだけが目立つという、今のレイカーズの問題を浮き彫りにするような展開でした。しかし、さすがにフィル・ジャクソン。さすがにタイムアウトの取り方は絶妙でした。コービーのパパ、東京アパッチのヘッドコーチを務めるジョー・ブライアントにも、見習って欲しいものです…