【UEFAチャンピオンズリーグ】リバプール予選へ

スポーツとは、あらかじめ決められたルールの下で行うものであるし、だからこそ一定の規律が保たれる。あくまでも、「あらかじめ」である。僕は結果が出てしまってから、ルールの妥当性について云々するのは嫌いだ。今後に向けての改革ならいいが、ルールの解釈を後からして「おかしい」「おかしくない」を論じても何にもならないし、関係者に失礼である。

UEFAチャンピオンズリーグを制したリバプールだが、プレミアシップでは5位に沈み、来季のチャンピオンズリーグの出場権を得られなかった。あんな素晴らしい逆転劇を演じたチームを見られないのは残念だが、それがルールなのだから仕方ない。そのようなルール変更は、すでにされてしまって出場枠が割り振られたのだから、当然だ。だから、金目当てにウェールズのチームが勝負を申し出るなんて、もってのほかだ。

同じことは去年のプロ野球でもあった。パリーグを制した西武ライオンズは、シーズンの成績は1位ではなかったが、プレーオフで勝ち上がって優勝した。しかし、あらかじめそういうルールになっていたのである。ライオンズは何ら恥じることはないのだ。アテネオリンピックで「予選1位なら何か特典があると思った」などと言った中畑ヘッドコーチは論外なのであって、優勝を狙うのにシーズン1位を目指す必要はなかった。

落としどころとして、リバプールが予選に回ったのはギリギリの選択だろう。これなら、僕でもまあ納得できる。もう一度言おう。スポーツは「あらかじめ」決められたルールの中で、結果を残すものなのだ。