【シンガポールOP】望月慎太郎ATPデビュー

2年前のウィンブルドン・ジュニアの男子シングルスを制した望月慎太郎が、シンガポールオープンにワイルドカードで出場し、ATPツアーデビューを果たした。まだ17歳ということで見た目にも幼い印象は拭えず、プレーもぎこちなさが目立った。対戦相手は予選を勝ち上がったトルコのセリクビレク。ATPランキングは302位だが、200km/hを超えるサーブを持つビッグサーバー。しかも、このコートはバウンドが弾むサーフェスに見え、望月にとってはやりづらそうだった。

ファーストセットは0-6のベーグルで落としたが、リターンゲームは相手のファーストサーブ次第。サービスゲームもポイントをほとんど奪えなかった。特にファーストセットは、望月のファーストサービスポイントウォンが14%に対して、セリクビレクは79%というあたりは象徴的だ。ちなみにこれはスポーツナビの数字だが、TennisTVの数字はもっと差があったように記憶している。

セカンドセットには少し持ち直してブレークも奪うことができたが、セリクビレクのコートカバレッジの広さに手を焼き、サーブ&ボレーに出ては面を合わせ損ねるという形の繰り返しだった。望月はデビスカップの日本代表として、パキスタンでのアウェー戦に出場する。綿貫陽介を筆頭に、内田海智や清水悠太、上杉海斗という経験の浅いメンバーだけに、流れを掴めなかった場合のリカバリーに不安が残る。