【外資の英語】処遇はnegotiable

日本語の履歴書では、希望給与はせいぜい「前職給与額」を記載するか、「御社条件にて」なんていう控えめな表現が多いです。給料の希望を述べるなんて、日本人の美的感覚からすると下品に見えるんでしょうね。ところが英文レジメには、希望給与も明確に「賞与込みか」「残業込みか」「手当は何と何が含まれるか」「社宅など福利厚生は」といったことまで明記するケースも多く、さらに最後に"negotiable"という単語が呪文のように書かれていることがあります。

これは文字通り「交渉次第、交渉に応じます」っていうことです。オファーレターで条件を提示した後に、本人やエージェントから交渉してくることもあり、その場合は単に給料の金額だけではなくいろいろな条件が争点になるんです。例えば賞与。普通の会社では賞与は勤務期間に応じて支払われるので、中途入社の場合の初回賞与は満額でないことがほとんどですが、これを満額にならないかと交渉してきます。"full payment, no deduction(満額支給、控除なし)"を勝ち取れば、しめたものですね。

他にも、"sign-on bonus"とか"sign-up bonus"と呼ばれるものもあり、これはいわば入社時の「支度金」として最初に支払う特別ボーナスです。"company housing(社宅)"や"company car(社有車)"、"cubic(個室)"、"assistant(秘書)"など、外資の世界ではすべてがその人の処遇だと言っても過言ではないのです。