【bjリーグ】東京-高松・アウトサイドの差

昨季は勝とうが負けようが自分たちのプレーで魅せてくれた東京アパッチだが、今季は何をしたいのか、形がまったく見えない。ポジションを固定しない自由なバスケを標榜するジョー・ブライアントHCだが、ガードを3人投入したかと思えば一気にガード不在にしてみたり。選手のプレーには迷いがあるように見えるのは、僕だけだろうか。

今日は1Qをお互い様子見という雰囲気で無難に滑り出したものの、2Qで大崩れしてしまった。敗因は、アウトサイドからの攻撃の差だった。高松は3Pがおもしろいように決まり、それにつられてアパッチの守備が外へ外へ拡散すると、そこを突いて高松にオフェンスリバウンドを次々に取られて得点差を広げられてしまった。一方、東京の3Pは決まらず、しかも流れをつかみかけたところで取られた青木康平とヘリコのテクニカルファウルが痛かった。

青木はアウトオブバウンズになったボールを不用意に蹴ってしまってのディレイオブザゲームで、ヘリコは相手のファウルにも見えた接触プレーでファウルを取られて異議を唱えたもの。不運といえば不運ではあるが、避けられたはずの行為であった。

ゲームへの興味は早々に失われたが、マイケルの見せたバックダンク・アリウープや、ヘリコとトニーのストリートバスケコンビで奪った華麗なアリウープで、少しは溜飲を下げることができたことは幸いだ。高松は、現時点の比較では大阪よりも強い。東京としては準備不足に見えたし、2Qにヘリコを休ませている間に大差になったことを考えると、高松をナメていたと取られても仕方ないだろう。

今季の順位は、「仙台・新潟・埼玉・富山」「東京・大阪・高松・大分」に分かれてグループ内は8回戦、それ以外は4回戦の結果をグループに関わらない勝率で並べて決まる。大阪と高松に勝てなければ、プレーオフ進出も厳しいことを、東京はもっと自覚しなければなるまい。