この作品も、パリへ向かうJALの機内で見たものです。アンフェア・シリーズは原作も含めて好きなのですが、この映画はまだ見ていませんでした。原作者である秦建日子の手を離れてしまった感が強いことに加え、オリジナルドラマのキャストは篠原涼子を除いて申し訳程度の出演で、佐藤浩市や大森南朋、山田孝之といった面々が活躍しているからです。
全体的な印象としては、篠原涼子がかなり寡黙になっていること。ドラマでは瑛太演じる安藤刑事との絡みでは、テンポのある会話も楽しめたはずなのに、今やセリフの数が極端に少なく、表情や動きで魅せようとしていますね。それはそれで篠原ファンには楽しめるでしょうが、何となく物足りなく感じてしまいます。
サスペンス作品としては、なかなかよくできていて、最後まで緊張感を持って見続けられる内容には仕上がっています。香川照之演じる元夫の佐藤がもう出演できないであろうことを考えると、続編を作るとしてもストーリーには制約があるでしょう。意表を突く展開もいいけれど、どんどん主要人物に手をつけてしまうのはいかがなものかと思います。
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